ひだまり内科クリニック院長です。
今回は突然痛みが襲う「こむらがえり」のお話です。
こむらがえりはふくらはぎの筋肉が異常に収縮して痙攣(けいれん)を起こすことにより生じる「筋肉のつり」です。
筋肉のつりは足や指、首、腰などでも生じます。
強い痛みが生じますが、通常は数分程度で収まります。
睡眠中は、日中の筋肉疲労や脱水、筋肉のゆるみ、足の温度の低下があるためこむらがえりが起こりやすくなります。
こむら返りを起こさないためには、わかめ、梅干しや牛乳、バナナの摂取、充分な水分摂取(スポーツドリンクなど)、足のストレッチや足浴などを行うと効果的です。
病的な原因がない場合がほとんどですが、糖尿病や腎・肝機能障害、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの脊椎の疾患、動脈硬化などが原因となっていることがあります。
症状がひどい場合には薬物療法を行う場合もあります。こむらがえりでお困りの際にはひだまり内科クリニックに是非ご相談ください。
(Youよっかいち1月号に掲載されました)
ひだまり内科クリニック院長です。
今回は日本人の約10人に1人が悩む「頭痛」のお話です。
夏目漱石、樋口一葉、芥川龍之介、ベートーベン、ショパン、ピカソ、ナポレオンなど錚々たる偉人たちが頭痛で悩んでいたことが知られています。
頭痛には様々なタイプ・原因があります。
「片頭痛」は繰り返し起こり吐き気や眩しさを伴うことが多く、予防薬や治療薬の使用により症状を最小限にコントロールしていきます。
「緊張型頭痛」は頭痛の中で頻度が多くストレッチ等が予防につながりますが、背景にうつや不安神経症が隠れていることがあり注意が必要です。
「今まで経験したことがない」「50歳以降に初発した」「手足の麻痺やしびれを伴う」頭痛は「くも膜下出血」など生命に危険が及ぶ疾患が原因であることがあります。
また、頭痛薬の使い過ぎが逆に頭痛の原因となることもあります。
頭痛でお困りの際にはひだまり内科クリニックに是非ご相談ください。
(Youよっかいち1月号に掲載されました)
ひだまり内科クリニック院長です。
今回は浮腫(ふしゅ)のお話です。
浮腫は足に多くみられ、何らかの原因で皮膚の下に水分がたまった状態で、両方の足に同時に起きることが多いです。
浮腫は英語でedemaといいますが、ギリシャ語の「腫れる」を意味する「oidein」が語源です。「oidein」はギリシャ神話に登場するオイディプス王(Oedipus足が腫れた者 )の語源でもあります。
浮腫は長時間の立位などでも生じますが、心疾患や腎疾患などの様々な疾患によっても起こります。
浮腫は押すと皮膚がへこみますが、栄養失調や肝硬変などが原因の場合へこみは早く元に戻り、心不全や腎不全などの場合にはへこみが戻るのに時間がかかるのが特徴です。
片方の足のみ腫れる場合などではリンパ浮腫など特殊な疾患が原因である場合があります。
足が腫れていて、オイディプス王の物語が頭をよぎったら、ひだまり内科クリニックに是非ご相談ください。
(Youよっかいち12月号に掲載されました)
ひだまり院長です。
病院の玄関にクリスマスツリーを設置しました♪
受付の机の上にもミニツリーとトナカイが!
気分はもうクリスマスなのです♪
ひだまり内科クリニック院長です。
今回は「全身倦怠感」のお話です。
全身倦怠感は「疲れやすいなど全身の活力が低下した状態」で、三重県などの東海地方では「えらい」、関西では「しんどい」、関東では「だるい」、北海道から東北では「こわい」、九州では「きつい」と方言では表現されます。
全身倦怠感は過労や飲酒などでも起きますが、風邪などの感染症や糖尿病、貧血、心疾患などの疾患で起こる場合があります。さらに悪性腫瘍、膠原病などの重篤な疾患が隠れている場合や、不安や抑うつなどの精神的な要因、睡眠の障害(不眠など)、薬剤の副作用が関わっていることもあります。
「年のせいで疲れやすくなった」と疲れは加齢のせいにされがちですが、加齢それ自体は全身倦怠感の原因とはならないことが知られています。
最近なにか「えらい」「しんどい」と感じたら、「ひだまり内科クリニック」に是非ご相談ください。
(Youよっかいち11月号に掲載されました)
ひだまり内科クリニック院長です。
今回は「青あざ」のお話です。
「青あざ」=「紫斑」は皮膚の下で出血することにより生じます。
青あざと似ているものとして「赤いあざ」=「紅斑」がありますが、紅斑は皮膚の表面に近い部分の毛細血管が開くことにより赤くみえるものであり、紫斑とは異なります。
青あざは白血病などの重篤な疾患により出血しやすくなることが原因で生じることがあります。
出血しやすさが悪化すると脳出血などの重篤な出血症状をきたすことがあります。
打撲した覚えがないのに青あざがたくさんできている場合、青あざが消えてもまた他の場所にできる場合、鼻出血など他の出血症状も伴っている場合などには特に注意が必要です。
「君たちはどう生きるか」でアオサギが異世界からの使者であったように、「青あざ」は体の異常を知らせてくれるシグナルかもしれません。
血液専門医がいる「ひだまり内科クリニック」に是非ご相談ください。
(Youよっかいち10月号に掲載されました)
ひだまり内科クリニック院長です。
今回は胸がドキドキする「動悸」のお話です。
動悸は「通常は感じることがない心臓の拍動が自覚される症状」で、世代を問わずよくみられる症状です。
「動悸」の語源は諸説ありますが、「ドキドキ」の語呂合わせ(ドキドキ→どうき)であるという説もあります。
動悸は不整脈などの心臓疾患以外に、甲状腺機能亢進症や貧血などの疾患や、薬剤の副作用やタバコやコーヒー等の影響で生じることもあります。
動悸が軽い時は放置してしまいがちですが、動悸には重篤な疾患が隠れている場合があります。
「この胸のときめきはいったい何だろう?」と不思議に思った時、それは残念ながら恋のやまいではないかもしれません。
心臓疾患など様々な疾患の診療が可能である「ひだまり内科クリニック」に是非ご相談ください。
You don’t have to say you love me, just be close at hand!(わたしを愛しているといわなくてもいいから、そばにいてね!)
(Youよっかいち9月号に掲載されました)
ひだまり内科クリニック院長です。
みなさまは医師の有する資格である「専門医」のことをご存じでしょうか?
専門医は「その時点で科学的に証明された最も効果の高い医療を提供できる医師」であるとされており、専門医としての医師の品質保証のための資格認定制度(専門医制度)が策定されています。
医師免許は取得後更新不要ですが、専門医は資格取得後に定期的な更新が必要であり、専門医制度により医師の生涯教育が促され、医師の「診療の質」が保たれます。
「医療は医師のものではなく、国民のためのもの」であり、医師は「専門医」資格をみなさまの健康増進に寄与するために生かしていくことが求められます。
ひだまり院長は心臓や肺・消化器・腎臓などの臓器および疾患の横断的領域として内科を総合的に捉える「日本内科学会総合内科専門医」と、「血液専門医」「がん薬物療法専門医」の資格を有しており、専門医の理念に則った診療をこれからも実践してまいります。
(Youよっかいち8月号に掲載されました)
ひだまりの日差しも次第に夏らしさを感じるようになりましたね。今回はアンチエイジングのお話です。
「アンチエイジング医学」と呼ばれる医学領域は、寿命の延長、老化の予防、再生医療を使用した「若返り」などを対象としており、人類の念願ともいえる「不老不死」とも関連する領域です。
アンチエイジングは、実は私たちの日常生活においても実践することが可能です。
以下、アンチエイジングの基本的な行動指針です。特に運動と食事は大切です。
炭水化物は玄米から、脂質は魚類から、タンパク質は大豆、納豆、豆腐、魚から摂り、野菜は食物繊維豊富な根菜類を摂ることがおすすめです。
皆様もアンチエイジングな生活を始めてみませんか?
(Youよっかいち7月号に掲載されました)
みなさま、こんにちは。「ひだまり内科クリニック」院長の伊藤公人です。今回は「まち」のクリニックについてのお話です。
1番目の「まち」は「町」です。いつでもだれでも気軽に訪れることができる、障壁がなくあたたかい町のクリニックです。
2番目の「まち」は「街」です。クリニックが街の一員として機能し、活気がある健康的な街づくりに主体的に関わっていくクリニックです。
3番目の「まち」は「味」(あじ以外に「まち」とも読みます)です。味わい深く、魅力的で個性のあるクリニックです。
さらに4番目の「まち」は、みなさまの多様なニーズに「マッチ」したクリニックです。
様々な「まち」の顔を持ち合わせているみんなのクリニック、そういうクリニックに「ひだまり内科クリニック」はなりたいです。そしてこれからも、スタッフ共々患者様とともに「まち」造りに勤しんでいきたいと思います。
(Youよっかいち6月号に掲載されました)
入学や就職等の新たな生活が始まるなかで、気づかないうちに無理
これらの症状
「
そのためには、感情を
それでは、
(Youよっかいち5月号に掲載されました)
「ひだまり内科クリニック」の伊藤公人(まさと)です。これから1年間「ひだまりコラム」を担当させていただくことになりました。よろしく御願い致します。
今回は人生の3分の1を占める「睡眠」のお話です。
「春眠暁を覚えず」という漢詩の一節がありますが、春の朝に目覚めた後、ついうとうと二度寝をしてしまいますよね。
二度寝は実は身体に悪いことではなく、今日一日のストレスに備える作用や、心身の緊張を和らげストレスを軽減する効果があるといわれています。
しかし二度寝は長すぎるとかえって生活のリズムに影響し、身体への好ましい影響が充分には期待できないため注意が必要です。
タイトルの微睡み(まどろみ)という言葉は日本で作られた大和言葉のひとつですが、とても美しい語感を持つ言葉ですね。
春の晴れた朝、是非ひだまりの中で微睡んでみませんか?
(Youよっかいち4月号に掲載されました)